せどり(転売)は利益率と在庫回転率で資金を回せ!計算方法と見るべき数字とは?

こんにちは、amazon物販コンサルタントの中村裕紀です。

この記事をお読みになっているあなたは、せどり(転売)作業において、利益率や在庫回転率を考えたことはありますか?

 

利益率は、利益目標を計算する時や作業の軌道修正の際にも必要になってきます。

そこで本日は、利益率の計算方法の他、資金を回すのに必要な在庫回転率ついても解説したいと思います。

 

せどり(転売)における利益率とは?計算方法はどうするの?

 

「儲かりまっか?」

「ぼちぼちでんなぁ」

大阪商人が挨拶がわりとして使ったとされるこのフレーズの真意はさておき、自分が行う一連の作業において、なんぼ儲かるのか?(いくら儲かるのか?)ということは誰もが気になるところです。

誰しも少ない投資で利益を大きくしたいと考えるものですが、実際問題としてせどり(転売)での利益率や在庫回転率はどのくらいなのでしょうか?

 

と、その前に、利益率の計算方法を確認しておきましょう。

※今回は売り上げに対する利益の割合で利益率を計算します。

 

利益率の計算方法

利益率は、売上に対する利益の割合です。

つまり、以下の式で計算することができます。

利益率 = 利益 ÷ 売上金額 × 100

 

一般的にせどり(転売)の利益率は、20%~30%と言われています。

その中でも、新品は利益率10%~15%中古品は15%~30%が利益率の目安です。

利益が30万円出た!売上は100万円だった!の場合は、以下で自分の利益率の計算ができます。

 

利益30万円÷売上100万円×100=30%

 

利益率の計算はできましたが、もう少し詳しく他の数字も見てみましょう。

 

せどり(転売)の仕入れ資金や手数料はどのぐらい必要?

仕入れ金額とは文字通り、仕入れに必要な金額のことです。

手数料は、販売サイトに支払う手数料です。

amazonの場合は、FBA使用料も含まれますが、色々とややこしいので手数料ゼロとしてまずは考えてみましょう。

 

売り上げ100万円、利益率30%の中古せどらーさんの場合。

100万円×30%=利益30万円

 

ということは、70万円が仕入れ金額になります。

70万円をかけて(投資して)、100万円で販売して、30万円の利益を得ているということになりますね。

 

合わせて読みたい記事

FBAをご存知ない方はこちらを参考にしてください。とっても便利ですよ^^

・副業の方にオススメなのはamazonのFBAサービスである

 

次は手数料も考えて計算してみましょう。

【例】

ドンキの特価セールにて8,000円で購入をし、amazonで販売した。

 

販売手数料は扱う商品によって変わってきます。

amazonの料金シュミレーターを使えば、そのせどり(転売)をした商品に対していくら販売手数料がかかるのかがわかります。

FBAシュミレーターの利益計算をする商品FBAシュミレーターの利益率の計算

 

amazonで販売する場合、個々の販売手数料やFBA手数料は上記のシュミレーターを使って計算することができます。

なお、一般的には販売額が低いものは各種手数料が占める割合が高くなり、販売額が高くなるにつれて、各種手数料が占める割合が低くなる傾向にあります。

 

例えば、1個1,000円の販売額であれば、手数料は40%程度かかることがありますが、1個10,000円の販売額であれば、手数料は15%程度といった具合です。

ここで、「あれ?顧客への発送はFBAシュミレーターで計算できるからいいとして、amazon倉庫まで発送する費用は含めないの?」と思った方もいるでしょう。

 

amazon倉庫までの送料は月ごとに集計して、生まれた利益の中から経費として計上するのが簡単です。

なので、ここでいう利益率の計算の中には含まないことになります。

つまり

 

利益率 = 利益 ÷ 売上金額 × 100

 

*但し

利益 = 売上金額 ー (仕入れ金額 + 販売手数料)

 

この式をしっかり頭に入れてくださいね。

 

リサーチの中で数字を活用する

数字を理解できると普段のリサーチの中で、

・どのくらいで売れるか

・いくらの利益が出るのか

・その利益率は何%なのか

というのがはっきりと見えてきます。

 

【例】

ドンキへせどりに行って、特価セールで7,000円の転売商品を見つけた。

 

上記商品のamazonで

・販売額は10,000円

・販売手数料が1,500円

と仮定した場合の利益率を計算してみます。

 

まずいくら利益がでるのかを計算しましょう。

【利益の計算方法】

売上金額 ー(仕入れ金額 + 販売手数料)= 利益

 

上記の式に当てはめると

10,000円ー(7,000円+1,500円)=利益1,500円

 

となり、利益が1,500円取れる商品が見つかったことになります。

 

次に利益率を計算します。

利益 ÷ 売上金額 = 利益率

 

この式に当てはめると

1,500円÷10,000円×100=15%

 

となり、利益が1,500円であり、利益率は15%取れる商品が見つかったことになります。

 

なんとなく利益が出るから仕入ようか、どうしようかではなく、自分の中で利益率や後述の在庫回転率を決めておけばその数字にあてはまるせどり(転売)をすれば良いので判断が早くなりますよ^^

 

 

利益率は効率よくせどり(転売)ができているかを見ることもできる

 

利益率の計算方法はわかったかと思いますが、はたして利益率は何に使うのでしょうか?

利益率とは売上金額に対して、どのくらいの利益を出しているのかを示す割合のことでしたよね。

この利益率を意識することで、自分がどのくらいの資金を使って、いくらの利益を出しているのかが見えてきます。

 

【例】

次の2人うちどちらが効率よくお金を稼いでいるのでしょうか?

Aさん:利益が20万円、売上は100万円

Bさん:利益が20万円、売上は200万円

 

AさんもBさんも利益額は20万円と一緒ですが、BさんはAさんの2倍売り上げています。

それぞれの利益率を計算してみましょう。

利益率 = 利益 ÷ 売上金額 × 100

 

ですので、

Aさんの利益率は、20%

Bさんの利益率は、10%

となります。

 

販売手数料がどちらも15%と仮定した時を見てみましょう。

どちらも同じ利益額20万円ですが、Aさんの仕入れ資金は65万円。

一方、Bさんの仕入れ資金は150万円になります。

 

・Aさんは自分のお金65万円を使って、利益20万円を生み出した

・Bさんは自分のお金を150万円使って、利益20万円を生み出した

Aさんの方が効率がよいですね!

 

利益率を意識することで、自分が用意できる資金からどのくらいの利益が生めるのかを見いだすことができるようになります。

 

目標設定や改善に利益率を利用する

先の例で言えば、Bさんは利益率を改善することで手持ちの資金を増やさずに、さらに利益を見込めることができるようになります。

つまり、扱う商品の新品と中古品の割合を変えたり、仕入れ業者さんに値引きを依頼したりして、利益率の改善を目指すということですね。

Bさんの利益率が10%であることから、扱っている商品の大部分は新品の商品を扱っていることが推測されます。

 

ここでもし、仕入れ業者さんに卸してもらっている単価を下げてもらう交渉をして、うまく値段を下げることができれば、利益や、利益率が改善されます。

また、個々の利益率を見ていって、低い利益率の商品をピックアップし、次回からは仕入れ対象から外して、他のもっと利益率の高い商品の仕入れに力を入れていこうといった戦略も取れるわけです。

また、中古品を狙えば利益率も上がります。

一般的には中古品の利益率相場は15%から30%ですので、中古品を扱う割合を増やして、利益と利益率を改善しようと行った戦略も取れるわけですよね。

もし、中古品を扱っていて利益率が10%であれば、リサーチ方法自体に問題があるかもといった課題も見えてきます。

このように利益率を意識することで、自分自身のビジネスの目標設定や課題のあぶり出しに役立てていきましょう。

 

合わせて読みたい記事

せどり(転売)の利益率についてはこちらの記事も参考にしてください。

・amazonを活用したせどりや転売の利益率ってどのくらい?

 

利益率が理解できたかと思いますので、次は、在庫回転率です。

 

 

在庫の回転率を意識せよ!実は利益率よりも重要な在庫回転率とは?

 

どんなに利益が大きくて利益率が高くても、年に一つしか売れないせどり(転売)商品をたくさん仕入れてしまっては、不良在庫を抱えることになってしまいます。

そこで重要になってくるのが、在庫回転率です。

在庫回転率とは、在庫がどのくらい廻っているか(出入りしているか)を見るための指標です。

 

以下の商品の場合、どちらをせどり(転売)しますか?

商品A:販売価格10,000円で利益率が20%。しかし、月の販売個数は1個。

商品B:販売価格5,000円で利益率10%。月の販売個数は4個。

 

どちらも利益は2,000円で、同じです。

しかし、販売価格5,000円の方が、よく売れる商品ということになりますので、在庫の回転率が高くなりますよね。

本来、在庫回転率は一年間の売上原価に対する平均在庫金額の割合で計算できますが、はっきりいってわかりづらいです(^^;)。

イメージもしづらいと思いますので、ここでは在庫数を使って在庫回転率を把握する方法をお伝えします。

 

在庫回転率は下記の式で求められます。

在庫回転率 = 総出荷個数 ÷ 平均在庫数

平均在庫数 =(月初在庫数 + 月末在庫数)÷ 2

 

具体例を挙げてみましょう。

【例1】

・ある商品の月初の在庫数が5個だった。

・その商品をその月に8個仕入れた。

・その月にその商品は10個売れた。

・その商品の月末の在庫数は3個となった。

 

上記の回転率を計算すると、以下のようになります。

まずは平均在庫数を求めます。

(月初在庫数 + 月末在庫数)÷ 2 なので、(5 + 3)÷ 2 = 4

在庫回転率は、総出荷個数 ÷ 平均在庫数なので、10 ÷ 4 = 2.5

となり、在庫回転率は「2.5」と求められます。

 

では、次の例と比較してみましょう。

【例2】

・ある商品の月初の在庫数が5個だった。

・その商品をその月に8個仕入れた。

・その月にその商品は12個売れた。

・その商品の月末の在庫数は1個となった。

 

例1と例2は、わかりやすいように、月初の在庫数と仕入れた個数は同じとし、販売個数は例2の方が多くしています。

同じように在庫回転率を求めます。

まず、平均在庫数を求めます。

(5 + 1)÷ 2 = 3

平均在庫数を元に在庫回転率を求めます。

12 ÷ 3 = 4

例2の在庫回転率は「4」と求められます。

この数字の意味するところは、どれだけ在庫が廻ったか(出入りしたか)ということです。

 

例1と例2を比較した場合、在庫回転数を見ると、例2の方があきらかに高い数値になっていますよね?

これは例2の方が、例1よりも多く在庫が回転していることを表しています。

数値が高い=在庫回転率が高いほど、よく売れているということであり、それだけ資金が動いている。

つまりキャッシュが廻っていることを把握することができます。

 

もちろん、せどり(転売)において利益率は大切です。

しかし、利益や利益率ばかりに目がいってしまうと、全く回転しない不良在庫を抱えてしまうことにもなりかねません。

利益率と在庫回転率のバランスを見ながら、仕入れ個数の判断をしていくことが大切です。

在庫回転数を意識することで、できるだけ不良在庫を無くし、効率よく仕入れ資金を投下していきましょう。

 

結局何を意識してせどり(転売)を始めればいいの?

 

ここまでせどり(転売)の利益や利益率、そして在庫回転率の考え方や計算方法について述べてきましたが、この話を聞いて、混乱してきた人もいるのではないでしょうか?

耳慣れない言葉や計算式が出てきて、億劫に感じたりするかもしれません。

せっかくここまで説明をしてきましたが、初心者さんはあまり難しく考える必要はありません。

 

最初は、利益率や在庫回転率という指標があるんだなぁくらいの感覚で十分です。

それよりも、利益度外視でもいいから経験を積むことが大切です。

そうでないと、これまで説明してきたことは全て絵に描いた餅になってしまうからです。

まずは利益が取れなくてもいいので、とにかく売るというせどり(転売)の経験を積んでください。

 

売る経験を積めば、利益が出たのか、赤字になったのか、どのくらいの期間で売れたのかという一連の流れをつかむことができます。

この一連の流れを経験することで、どのくらいの利益が出て利益率はいくらだったということを実感できるようになります。

つまり、経験して初めて腑に落ちるということなのです。

それと同時に売れるということで、お金が実際に動きます。

 

この瞬間、今まで数字でしか見ていなかったものが、実感としてのお金に変わるわけです。

つまり、眠っていたお金が動き出すような感覚ですよね。

お金が動く=キャッシュフローといい、このお金の動きを追うことはビジネスを行う上で、まさに生命線とも言えるものです。

一連の流れを踏まえて、経験を積めば積むほど、どこを改善すれば更によくなるのかが見えてきます。

 

言い換えれば、経験を積まなければ、何を改善していけばいいのかさえわからないということなのです。

なので、最初のうちは利益や利益率なんて意識せずに、まずは経験を積むために仕入れて、実際にお金を動かして、キャッシュを回していきましょう。

そして、少しずつ利益や利益率、そして在庫回転率の計算を理解し、数字を意識していきましょう。

 

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・せどり初心者がやるべき行動はコレ

 

 

 

最後に

本日は、せどり(転売)の利益率や在庫回転率の計算法、活用法をお話しました。

これらの数字に対する基本的な考え方は、あらゆる物販においても同じになります。

ここで得た知識は、そのままメーカー取引にも使えます。

メーカー取引は、個人事業主でも取引可能ですので、ぜひ挑戦してみてくださいね!

 

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ABOUT US

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中村裕紀国内&海外メーカー直取引完全ガイド著者+EC STARs Lab 代表
1984年生まれ、2022年現在38歳、二児の父。
介護・福祉関連の施設に勤める傍ら、2011年頃からamazon物販ビジネスを副業にて開始。
2013年に独立し、2014年に転売で月利100万円を達成するも直後にアカウントが閉鎖。
その後は転売のアカウント閉鎖の教訓を得て、メーカー取引一本で売上を立てる決意をする、その結果2015年に月利200万円を達成。

現在は法人9期目、国内外のメーカーとより良い信頼関係を構築し、オンラインの販売を通じて多くの方々にメーカーが真剣に気持ちをもって作った商品をお届けしている。
同時にamazon物販&メーカー直取引のコンサルタント業務を行い、月利30~500万円以上を継続して稼ぐプレイヤーを多く輩出している。

amazon物販ビジネスに特化したコミュニティー「 EC STARs Lab / EC STARs Lab Academy (総会員数223名)」を運営、著書は3冊出版、累計発行部数2万部突破。

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