私がせどりをして古物商許可は取った方がいいと思った理由

「せどりを始めたいけど、古物商って持っておいた方がいいの?」

「古物商ってどうやって取るの?」

せどりをしたいと検討している方や、始めたての方は古物商について疑問を持つ方も多いかと思います。

古物商とは、簡単にいうと中古品(古物)を販売するときに必要な古物商許可証のことです。

古物営業法という法律もあり、古物商許可証を持たずに営業=利益を得る目的で古物を販売する場合は、法律違反になってしまいます。

せどりをしていると、中古品を販売するケースもありますし、新品だと思っても法律上では古物に該当するケースもあります。

そのためせどりをするのであれば、古物商許可証を取得しておいた方がいいです。

本記事では、古物商許可証を取った方がいい理由と取り方、取得の際の注意点などを、せどりで月利40万円を達成した経験のある私が解説していきます。

ぜひ最後までご覧いただき、参考にしてみてください。

 

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せどりを始めるなら古物商許可証は取った方がいい2つの理由

ではまず始めに、せどりを始めるなら古物商許可証を取っておいた方がいい理由について解説していきます。

古物営業法違反になると懲役・罰金になる可能性があるため

せどりで古物商許可証を取らずに中古品を販売すると、懲役(3年以下)または罰金(100万円以下)もしくはその両方が科せられてしまいます。

古物営業法第三十一条 次の各号のいずれかに該当する者は、三年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。

一 第三条の規定に違反して許可を受けないで第二条第二項第一号又は第二号に掲げる営業を営んだ者

二 偽りその他不正の手段により第三条の規定による許可を受けた者

三 第九条の規定に違反した者

四 第二十四条の規定による公安委員会の命令に違反した者

※古物営業法より引用

「中古品を販売しなければ古物商はいらないんでしょ?」と思われるかもしれませんが、古物営業法では、たとえ新品・未使用の商品であっても、一度第三者の手を経由してしまうと「古物」の扱いになります。

つまり、例えばメルカリで新品未使用・未開封のおもちゃを購入し、amazonで新品として販売しても、法律上は古物商許可証を取得していないと違反になってしまうということです。

私もせどりをしていてメルカリやヤフオクなどのフリマサイトから仕入れをしたこともありますが、正直上記のことはあとから知りました。

事前に古物商許可証を取っていなかったら…と思うとゾッとしたことを鮮明に覚えています。

古物商許可証があった方が取り扱える商品が増えるので稼ぎやすい

古物商の許可が不要なケースは下記のようなケースです。

古物商許可が不要なケースの例
  • 自分が使用し、不要になったものを販売する
  • 小売店で仕入れした新品の商品を販売する
  • メーカーから直接仕入れをして商品を販売する

つまりせどりでよく聞くブックオフせどり古着せどりは、古物商許可なしに仕入れができません。

先ほどの事例のように、フリマサイトから仕入れることもできません。

可能なのは、店舗せどりや卸サイトでの新品商品仕入れだけです。

古物商許可証がないと、このように仕入れ先の幅が狭まってしまいますし、せどりをするのであれば古物商許可証を取っておいた方が、中古品も当然取り扱えますので絶対にいいですね。

 

古物商許可証を取らないでバレてしまった3つの事例

「そうはいってもバレなければ大丈夫でしょ」と考えてしまう方もいるかもしれません。

ですが実際に古物営業法に違反して逮捕されてしまうことは、よくニュースになっています。

そのうちの事例を3つ紹介していきます。

日本郵便子会社が中古のiPhoneを無許可で転売し古物営業法違反

1つめは、こちらのニュースです。

※ニュース引用元はこちら

大企業傘下の企業でも、このように古物商の許可なしに販売してしまうことがあるのか、と衝撃を受けました。

古着を無許可で仕入れて転売し古物営業法違反で書類送検

2つめは仕入れた古着を古物商の許可なく販売したことで書類送検された事例です。

※ニュースの引用元はこちら

古着なので当然古物に該当に該当しますが、利益目的で無許可でせどりをしてしまうとこのように逮捕されてしまういい事例です。

中古漁船を転売し古物営業法違反で書類送検

3つめは下記のニュースです。

※ニュースの引用元はこちら

漁船が大きくて普通の方は取り扱わないものですが、「中古の商品を古物商許可なしで販売して違法」という事例です。

 

このように、古物商許可証を取らずに中古品を販売し、実際に逮捕・書類送検されてしまう事例は多いです。

古物営業法という法律でしっかり明記されているため、違法行為をしないためにもせどりをするなら古物商許可証は取るようにしましょう。

古物許可証の取り方3ステップ

では古物商許可証はどのように取ればいいのかをご説明します。

難しいことはありませんし、基本的には誰でも取れますので説明する3ステップ順に行動していきましょう。

申請の必要書類を取りそろえる

まずは古物商許可申請に必要な書類を揃えましょう。

何れの書類も難しいものはありませんので、簡単に準備することが可能です。

許可申請に必要な書類一式(個人の場合)
  1. 申請書
  2. 本籍記載の住民票の写し
  3. 市区町村長の証明書(身分証明書)
  4. 誓約書
  5. 経歴書(最近5年間の略歴を記載したもの)
  6. URLの使用権限を疎明する資料

 

【①④の書類】

書類ダウンロードは、地元の県警ホームページなどからダウンロード可能です。

例えば神奈川県でいえば下記のページになります。

 

【②③の書類】

②住民票の写しは区役所・市役所か、マイナンバーカードを所持していればコンビニでも取得可能です。

③の身分証明書は、後述しますが本籍地での市区役所でのみ発行可能ですので、本籍地が遠方になっている方は注意が必要です。

 

【⑤の書類】

経歴書は一般的な履歴書を記載し提出すればOKです。

 

【⑥の書類】

「URLの使用権限を疎明する資料」と聞くと、「何のこと??」と思われるでしょうが、要は販売するサイトページのコピーを提出すればOKです。

amazonでいえばストアフロントのページですね。

不明な点があれば、最寄りの警察署に電話すれば丁寧に教えてくれますので、電話してみましょう。

最寄りの警察署に書類を提出

①~⑥の書類を揃えたら、最寄りの警察署に提出しましょう。

一般的には生活安全課という部署に提出することになります。

各県警のホームページにも記載されていますし、電話で確認することもできます。

申請手数料19,000円を納める

申請の際に、新規許可申請は19,000円が必要になります。

申請書類提出時には、必ず現金を持参するようにしましょう。

また引っ越しや事務所を借りることになったなどで、許可証の書き換え申請が必要な場合や、許可証を紛失して再発行が必要な際には別途費用がかかります。

具体的には下記の通りです。

  • 新規許可申請:19,000円
  • 許可証の書換え申請:1,500円
  • 許可証の再交付申請:1,300円

 

古物商許可証取得のときの注意点

3章で古物商許可の取り方をお伝えしました。

書類自体の準備は難しくはないですが、注意点が3点あります。

私もこの点を知らずに、少し時間がかかった経験をしていますので、あなたがよりスムーズに申請できるように先にお伝えしておきます。

許可証の交付までは約40日かかるので早めの申請をしておこう

書類を申請してから、審査~許可証の交付まで1か月以上かかります。

なのでamazonであれば、販売アカウントを作成してからすぐに提出するようにしましょう。

その間は古物に該当する中古品の販売や、フリマでの仕入れは控えるようにしてください。

市区町村の身分証明書が本籍地でしか発行できない

申請書類の③市区町村長の証明書(身分証明書)ですが、本籍地での市区役所でしか発行ができません。

私も神奈川県在住ですが本籍地が愛知県で、地元の市役所に電話連絡し郵送用の戸籍謄本申請書をダウンロードして記載し送りましたが、郵便局で「定額小為替」を購入して送る必要があって、正直面倒だな…と感じました。

定額小為替なんてものがあることすら知りませんでしたからね(^^;)

もし本籍地が遠方の方は、そこの市区役所に電話して念のため身分証明書の取得方法を確認しておきましょう。

古物商許可を取っていてもせどりはクレームや真贋調査は多い

「せどりで古物商許可取っていれば万事OK!」というわけではありません。

そもそもせどり自体が、違法ではなくても年々世間からはよく思われていないビジネスです。

また、顧客からのクレームも多いですし、amazonの真贋調査も多いためアカウント停止・閉鎖の不安を常に抱えています。

そもそもこういったことがイヤであれば、古物商許可を取る以前にせどりをやめた方がいいです。

私もせどりで1年で月利40万円を稼げるようになりましたが、クレームや真贋調査に頭を抱える日々に嫌気がさしてやめました。

古物商許可も必要なく、クレームや真贋調査もほとんどないメーカー仕入れに移行することをおすすめします。

メーカー仕入れに興味がある方は、下記の記事を合わせてお読みください。

一個人がメーカー仕入れで月利50万を達成できる超具体的7ステップ

最後に

本日はせどりをするなら古物商許可を取った方がいい理由を、実体験を交えてお伝えしてきました。

古物商許可を取っておけば仕入れの幅も広がりますし、自分が古物だと思わなかった商品を販売した場合でも、違法の不安に悩むことはありません。

申請費用もそこまで高額ではありませんので、せどりをするのであれば絶対に取得しておいた方がいいでしょう。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

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ABOUT US

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松井健輔EC STARs Lab 個別サポート講師&CS部門責任者
1983年生まれ、2023年現在40歳、既婚者(オタクの嫁)。

会社員勤めの中、2019年からamazon物販を副業で開始。
電脳せどりで月利40万を達成するも、リサーチ地獄やamazonアカウント停止の危機に。
せどり・転売の先行きに不安が増し、メーカー取引にステップアップすべく2020年にEC STARs Labに参加、メーカー取引を開始する。
コンサル期間の1年で月利50万円を達成し独立を果たす。

現在は明るく前向きな性格と人柄を買われ、EC STARs Labのコンサルサポート講師に就任、月利30~100万円以上の成果を上げるコンサル生を多数輩出している。
また自身の経験をもとに「メーカー取引×amazon物販」の良さをブログで情報発信したり、EC STARs Lab会員サイトのリニューアルなど、コンサル生がより成果を上げやすい仕組み作りにも取り組んでいる。
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