こんにちは、amazon物販コンサルタントの中村裕紀です。
本日は、メルカリで転売(せどり)をする際の法律についてお話します。
出品し始めであったり、メルカリを使ってビジネスをして行こうと思っていたりする方にとって「これを出品するのは違法なのかな?」の不安をなくせたら嬉しいです。
メルカリボックスで質問が多い古物商の免許が必要なのかを中心に見て行きましょう。
「メルカリのシステムがメンドクサイ」「メルカリでもう少し稼ぎたい」方は、「せどり転売はamazonとメルカリどっちがいいの? 家事育児でも月40万円」をご参考にしてくださいね。
この転売は合法?それとも違法?
クローゼットで眠っていたお店で買った「新品服」のメルカリ転売
不要になった新品服をメルカリで転売しても違法ではありません。
大丈夫です。安心してください。
メルカリはインターネット上のフリーマーケットです。
個人が購入して不要になった商品の売買が禁止されてしまったら、青空の下で行われるフリーマーケットも違法ということになってしまいますよね。
一部を除いて、洋服以外の物でも転売は違法ではありません。
クローゼットで眠っていたお店で買った「中古服」をメルカリで転売
こちらもメルカリでの転売は違法ではありません。
一部を除いて、洋服以外の物でも問題ありません。
サイズアウトしてしまった服、着心地が悪くて一度着たきりの服などクローゼットにはお宝が眠っていますので、断捨離もかねて年に1回メルカリ出品デーを作ってみてはいかがでしょうか?
※「販売目的で日本国内で仕入れた中古品」の転売は、古物商の免許がないと違法になる可能性があります。
後述しますが、これはメルカリだけでなく、ヤフオクもamazonでも実店舗のリサイクルショップでも同様に違法になる可能性があります。
「持っていた洋服をリメイク」してメルカリで転売
洋服をリメイクして素敵なバッグにするハンドメイド作品もありますね。
自分が持っていた服なので、中古品を仕入れていません。
なので、こちらも違法ではありません。
「中古品を材料として仕入れてリメイク後」にメルカリで転売
古物商の免許がないと違法です。
ハンドメイドであっても、転売目的で中古品を仕入れています。
なので、古物商の免許が必要になります。
もちろん、100円均一で仕入れて販売する時は「新品の材料」を購入しているので古物商の免許は必要ではありません。
知人や街で歩いていた時に「無料でもらった物」のメルカリ転売
こちらもメルカリでの転売は違法ではありません。
上司からもらったお土産の熊の置物など、自宅に置いておくと困っちゃうものはどんどんメルカリで転売しましょう。
ただし、無料でもらったものであっても転売禁止が記載されているプロモーション品はNGです。
メルカリでなくても出品自体が禁止されているサイトは多々あります。
ヤフオクで「新品CDを仕入れて」メルカリ転売(せどり)
古物商の免許がないと違法です。
「新品なんだから問題ないんじゃ・・・」と思われたかもしれませんが、古物商のルールの上では中古品扱いになります。
未開封の新品であっても一度でも取引された商品は中古品になっちゃうんです。
なので、仕入場所や転売(せどり)する場所が問題ではなく「販売目的で中古品を仕入れる」のに古物商の免許を持っていないという点で違法ということになります。
古本屋で「中古本を仕入れて」メルカリで転売(せどり)
いわゆる「せどり」ですが、古物商の免許がない場合は違法です。
先ほどからお伝えしている通り「販売目的で仕入れた中古品」だからです。
古本以外の商品も同様に免許が必要です。
「海外で購入した物」をメルカリで転売(せどり)
違法ではありません。
ただし、海外では合法であっても日本では違法な物もあります。
有名な例ですと大麻ですね。
大麻は合法な国もありますが、日本は所持が禁止されています。
古物商の免許の有無に関わらず、確実に逮捕される商品もありますので注意が必要です。
「海外旅行で買った偽物」をメルカリで転売
違法です。
古物商は関係ありませんが、偽物と知っていても、知らなかったとしても違法です。
海外旅行でなくても海外ショップからの少量個人輸入の場合、税関でチェックされずに手元に届いて来てしまうこともありますが、日本に持ち込めたからOKではありません。
また、ブランド品でなくても、偽物はニセモノ。違法です!
「額面以上の現金」をメルカリで転売
違法です。
出資法に抵触するとのことで、メルカリ出品者が摘発されています。
1万円札4枚を4万5000円で販売し、それが購入されてしまうんです。
購入者が損していますから普通に考えると「???」な転売ですよね。
でも世の中には「現金が欲しい!クレジットカードカードでキャッシングもできない!」方々もいらっしゃいます。
メルカリなどではクレジットカードで商品が購入できますので、現金に困っている方々にとっては、5000円損をしてもとりあえずの現金が手に入ることになります。
ただし、これは出品者側としては高金利貸付になってしまいますので違法です。
闇金みたいなものですね。
現在、メルカリでは希少価値があると考えられる貨幣以外の出品は禁止しています。
大量買い占めの大量転売(せどり)行為は違法?
基本的には違法ではありません。
・人気キャラクターグッズを発売日にネットで買い占め
・バイトを雇って発売日に店舗に並ばせて買い占め
これらの転売(せどり)も違法ではありませんが、迷惑行為となりますのでやめた方が良いですよね。
メルカリでは転売屋は嫌われており、事務局に通報される可能性もあります。
マスクやチケットの転売は法律に抵触しますので気を付けてください。
マスク、チケットの転売禁止は世の中に知られておりますのでここでは詳しく書きませんが、逮捕者も出ています。
1年以下の懲役または100万円以下の罰金で、両方が科せられることも
仕入れた中古品の転売は古物商の免許が必要
販売目的で日本国内にて仕入れた商品の転売(せどり)は「違法になる可能性がある」と最初の方でお話しましたが「古物商の免許」があれば、違法にはなりません。
古物商の無免許営業は、「懲役3年以下または100万円以下の罰金もしくは併科」となっています。
中古品をレンタルする場合や国外への輸出、部品だけを取り出して売る、別の物と交換する場合も古物商の免許は必要です。
メルカリでも逮捕者が出たニュースを見たことがありますので、中古を仕入れて販売する時は、古物商の免許を取って堂々と転売(せどり)することをおススメします。
古物商の許可申請は、最寄りの警察で手続きが可能です。
お住いの都道府県の警察庁のウェブサイトに必要書類などが記載されています。
新規申請19,000円や住民票など取得時の費用はかかります。
あと古物商プレート(4,000円ほど)や取引を記録する台帳(2,000円ほど)も必要です。
免許交付までの期間は約40日です。
行政書士さんに委託する方法もありますが、行政書士さんへ手数料が4万円~6万円ほどかかるようです。
特に勉強や試験は必要ありませんので、自分で取得してみてはいかがでしょうか。
意外と簡単ですし、一生に一度の経験でネタにもなりますので(笑)、日中行動できるのであれば警察署に行って聞いてみましょう。
優しくおしえてくれるはずです^^
理由を知ればわかりやすい古物商の免許
自分がやろうとしている転売(せどり)方法が古物商のルールにおいて違法なのかを判断するのがちょっとややこしいと感じる方は、なぜ免許を必要なのかを知るとスッキリするかもしれません。
古物商の免許が必要な理由は「盗品等の売買を防いだり、発見を早くしたりするため」です。
万引きや泥棒などの犯罪はなぜ起きるのでしょうか?
自分が欲しい物を盗むという面もありますが、「盗んだ商品をリサイクルショップなどへ売って換金してお金を稼ぐ」のが目的です。
インターネットでの売買が当たり前のこのご時世では、リサイクルショップでの換金ではなくネットで転売(せどり)することも多くなりましたが、盗まれた物が市場に出てしまった時には、捜査がしやすい法律の方が良いですよね。
そして、「捜査がしやすい=すぐに捕まるかも」は、犯罪の抑止力にもなります。
そのため、買い取りをする時には
・買い取った日時
・売りに来た人の住所
・商品名
などを記載しておく義務があり、「盗品かも?」と思ったら警察に申告する義務もあります。
リサイクルショップなどから仕入れるというのは、リサイクルショップなどから買い取ったという見方になりますので、「販売目的で仕入れた中古品」をメルカリで転売(せどり)しているので、古物商の免許が必要になるのです。
全国チェーンのリサイクルショップは窃盗犯ではありませんので、
・身元がハッキリしているところからの中古品仕入れ
・本人確認をして買い取った商品を販売している
ということで、「古物商は無許可でもいいんじゃない?」と思われるかもしれません。
ただ、転売(せどり)が繰り返されて来た中古品をあなたが仕入れていたらどうですか?
警察が捜査をしてあなたのところに来た時に「どこに売ったかわからない。」「無免許営業で捕まる。」可能性もあるわけです。
メルカリでなくても無用なトラブルは避けたいですし、一生使える免許なので中古品の販売をするのであれば古物商の免許は取っておくべきでしょう。
「違法かもしれないけど自分はブランド品を仕入れる予定はないから大丈夫じゃない?」より「将来的にブランド品を仕入れて堂々と販売しよう!」の方がいいですよね^^
最後に
本日は、メルカリ転売(せどり)における合法、違法についてパターン別にお話させていただきましたが、なんとなくおわかりになりましたか?
色々とややこしいですよね。
法律にも様々な解釈がありますので、今回OKだった物が次回もOKとは限りません。
「じゃあ、どこで仕入れて物販ビジネスを初めてみればいいのか?」と思われる場合は、メーカーから仕入れることも視野に入れてください。
メーカーから仕入れた商品は確実に「新品」であり、古物商の許可は必要ありません。
中古品転売(せどり)はクレーム処理が多くなりますが、新品であれば初期不良があってもメーカーと交渉をしてメーカー経由で代替品と交換することも可能です。
法人ではなく個人でも取引可能ですよ^^
「メルカリでもう少し稼ぎたい」方はこちらを参考にしてくださいね^^
amazonでは評価をもらわなくても入金されますし、値下げ交渉もありません。
このようなお悩みありませんか?
- せどり・転売を続けることに不安を持っている人
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