こんにちは、amazon物販コンサルタントの中村裕紀です。
今回は、amazonを活用したせどりや転売、私が推奨しているメーカー仕入れの利益率の違いについてお伝えしていきたいと思います。
同じせどりでも新品せどりや中古せどりで利益率の目安は変わりますし、メーカー仕入れの利益率も少し変わってきます。
利益率は在庫回転率と同様に、amazon物販で成功するうえでは非常に重要な数値になるので、ぜひ最後までご覧ください^^
目次
新品せどり・転売の気になる利益率とは?目標利益は達成できる?

ここでは新品せどり・転売についてご説明していきます。
結論からお伝えすると、新品せどりの利益率は10%〜15%程度と言われています。
これは予約転売などの高度な仕入れ方ではなく、ほとんどのせどらーが行っている店舗せどりや電脳せどりで未使用・未開封商品の利益率です。
新品せどりで100万円売り上げたら利益はどれくらい?
利益率が10~15%ということは、以下の計算式では、100万円の売上で10~15万円程度の利益が残ることになります。
計算例をもう1つ示すと、利益率15%ということは、販売価格3000円の商品で利益が450円ということです。
実際にいろいろ利益率や販売価格を仮定して計算してみると、新品せどりの利益がイメージしやすいかと思います。
新品せどりで目標利益を達成するには?
新品せどりは、不良品のリスクが中古せどりより低いので、比較的初心者の方でも取り組みやすいところがあります。
そこで、まずは新品せどり・転売の利益率から、どのように自分の目標利益を達成するか考えていきましょう。
例えば、利益率10%で月に10万円の利益が欲しいとします。
amazonの販売手数料は商品によって違ってきますが、8%〜15%ほど取られてしまいます。
そしてFBAを利用するのであれば、配送代行手数料や在庫保管手数料、1年以上の在庫については長期在庫保管手数料なども考える必要があります。
なので、amazon物販が初めての方は、FBA利用の手数料について複雑に感じるかもしれません。
しかし、FBA料金シミュレーターを使えば、簡単かつ自動的に利益計算できるので、難しく考えなくても大丈夫です^^
なお、以前はFBA料金シミュレーターをすぐに表示させることができるamazon FBA Calculator Widgetというツールがあったのですが、現在は使えません。
ただ、クイックショップという便利なツールがありますので、そちらを使ってみても良いでしょう。
大まかな利益計算は、FBA料金シミュレーターを使えば大丈夫です。
実際にFBA料金シミュレーターで計算してみると、amazonに支払うすべての手数料は、商品の販売価格に対して、だいたい20%、多いときで最大で40%ほどかかります。
例えば販売価格が小さな商品で、利益率10%でamazonからの手数料が40%取られる前提で考えてみましょう。
以下の計算式から、利益率10%と仮定すると、10万円の利益を得るには、50万円の仕入れ資金が必要となることがわかります。
売上100万円―amazon手数料(販売手数料+FBA出荷作業手数料)40万円―利益10万円=仕入れ原価50万円
利益率10%、amazon販売に関する手数料40%というのは、比較的保守的な計算にはなります。ただ、慎重に検討するなら楽観的な数値ばかりではなく、保守的な計算でシビアに判断する必要があります。
また、50万円分の商品を1ヶ月間ですべて売り切ることは難しい場合もあるので、月利10万円を達成したいのであれば、1.5倍の75万円分を仕入れることが理想です。
「せどり・転売=クレジットカード仕入れ」のイメージがありますが、クレジットカードを使うにしても売れ残りやアカウントリスクを考えると、ある程度の現金は必要です。
私がどんな感じで泥臭く資金を集めたかは、大好評だった下記のセミナー動画でもお話しています。
新品せどりは利益率が低めなので、多く商品を仕入れて利益を得る戦略が一般的です。しかし、大きな金額を扱うほど利益計算は重要になるので、下記の動画も参考にしてください。
amazonの「新品」の定義とamazon転売の注意点
新品せどりは利益率が低いので、ある程度資金をかけて大量に仕入れることも必要です。
しかし、未使用・未開封商品を仕入れてamazon転売する際は、amazonの「新品」の定義に注意してください。
一般的に新品せどり・転売の場合は、ネットショップや家電量販店等の小売店から未使用・未開封の仕入れを行います。
しかし、ネットショップや家電量販店から仕入れた商品を、amazonで新品として販売してはいけません。
amazonでは、たとえ未使用・未開封であっても、卸問屋や代理店から仕入れた商品は新品とは認めていないためです。
実際に店頭でいろんな人が手にとっていますし、そもそも商品のメーカー保証が短くなったり、切れていたりする可能性もあるためです。
以下の記事の後半にamazonの規約を記載しています。
amazon新品せどりで目標利益を達成するのは難しい
せどりや転売目的で仕入れた商品をamazonで新品で販売することは、すべてamazonの規約違反になります。アカウント停止や閉鎖のリスクがあるので、十分気を付けてください。
また、新品せどりであっても、amazonで販売する際は、かなり不利な条件となってしまうことになります。
消費者は普通、中古より新品を欲しがりますからね、、、
例え未使用・未開封の商品であっても、amazonで販売するなら、せどりや転売商品は売りにくいということです。
この状態で、amazon新品せどりをしようとしても、利益率だけでなく在庫回転率も悪くなるので、少しリスクが高くなります。
amazon新品せどりで目標利益を達成するのは、少し難しそうです、、、

40%越え?!中古せどり・転売の利益率、メリット・デメリットは?

続いては、中古せどり・転売の利益率についてです。
中古せどり・転売の利益率は、一般的に40〜50%(とはいえ、20~30%ぐらいの場合も多いです)と言われています。
新品せどり・転売とは大きな差がありますね。
中古せどり・転売は、ハードオフやセカンドストリートなどのリサイクルショップから仕入れを行います。
なぜ中古せどり・転売の利益率がこんなにも高いのかというと、「掘り出し物」だからです。
特定の商品を高くてもいいから手に入れたい一定数のファンがいて、希少価値があるものを販売するから利益を出せます。
新品せどり・転売と違うのは、価格差リサーチの新品に対して、中古せどり・転売は価値のリサーチとなります。
ひとつあたりの利益単価が大きくなりますが、狙いどころが希少価値の高い商品や掘り出し物となるので、大量仕入れができません。
利益率は高いが、利益額が出ないのが中古せどりの弱点になります。
40%以上の利益率の高い中古商品の見つけ方
リサイクルショップは、基本的にネットの市場価格を調べて値付けを行っていますが、従業員によって違ったり、年式が古いというだけでジャンク扱いになっているものが数多くあります。
数百円の商品が数万円になったなんて事例もあり得ます。
このような商品を仕入れることができれば、利益率は非常に高くなり、40%以上、場合によっては50%以上を超えることもあります。
そのため、中古せどりの場合は、店舗を十分観察して、掘り出し物を見つける必要があります。
また、ジャンク扱いではなく、正真正銘のジャンク品を仕入れてしまうリスクも高いので、仕入れや検品の際は十分注意してください。
利益率は高いが労力が大きいのが中古せどりのメリット・デメリット
ただ、一度仕入れをした店舗は次の仕入れまで時間を空けないと商品が増えません。利益率が高くても仕入れができないので、目標利益を達成しようとしたら店舗を回り続ける必要があります。
そのため、店舗数の少ない地方の方は、他県遠征で仕入れツアーへ行ったりしています。楽しいかもしれませんが、その分交通費も余分にかかります……。
利益率が高くて必要資金が少なくて済み、未使用・未開封商品の新品せどりほど競争が起きないことが中古せどり・転売の最大のメリットです。
しかし、商品のクリーニングをしたり、物によっては少し修理が必要だったり、欠品しているパーツをどこからか用意して取り付けたりする労力が発生します。
新品せどり・転売であれば1種類の商品を大量に仕入れる縦積みや、FBAへの納品も単純なので代行業者に委託して仕入れに専念出来ます。
しかし、ひとつひとつ状態の違う中古せどりは、出品や納品に大きな労力がかかってしまうのが大きなデメリットです。。
中古せどりで目標利益を達成するには?
ちなみに中古せどり・転売の利益率で10万円稼ごうと思うと、amazon手数料40%の利益率40%と仮定すると、5万円の仕入れでいいことになります。
売上25万円ーamazon手数料(販売手数料やFBA配送代行手数料)10万円ー利益10万円=仕入れ原価5万円
新品せどりに比べると、必要資金は1/10になりますね。
資金という点では、利益率の高い中古せどりの方が有利になります。
新品せどり・転売か中古せどり・転売か、どちらをやるかはご自身の経済状況にあわせて検討してみるといいかもしれません。
しかし、中古せどりの場合は、そもそも仕入れが難しいのが難点となります。
せどり・転売と何が違う?メーカー仕入れの利益率について

最後は、私がオススメしているメーカー仕入れの利益率についてです。
メーカー仕入れの一般的な利益率は、新品せどり・転売と同じく10%〜15%、良い方で20%前後です。
しかし、メーカー仕入れの場合は、メーカー交渉で卸値を下げる方法もあるので、リピート仕入れではさらに利益率が高くなる可能性があります。
以下に詳しく解説します。
メーカー仕入れはリピート仕入れしながら利益率を上げられる
その場その時の価格や、トレンドの傾向に合わせて仕入れを行う新品せどり・転売や中古せどり・転売は、同じ商品を取り扱い続けることができません。
一度仕入れて利益を出せた商品であっても、また安くなるまで仕入れが出来ませんし、ライバルもそれを狙って取り合いになります。
先ほどもお伝えしたように中古せどり・転売だと利益の出る商品を探し出すのにかなりの労力も必要でしょう。
一方でメーカー仕入れは、一度取引を決めてしまえば、継続して同じ商品を在庫を切らすことなく、長期的に仕入れすることが可能です。
むしろ継続した仕入れで交渉すれば、1回だけでなく2回、3回と、ドンドン卸値が安くして利益率を上げることが可能です。
これが新品せどりや中古せどり・転売にはない、メーカー仕入れならではのメリットですね。
メーカー仕入れは価格競争を防げるので利益率が下がらない
また、もう一つメーカー仕入れならではのメリットがあります。
それは「amazonの販売者を限定化してもらったり」「amazonの販売独占を頂いたりする」ことが可能なところです。
メーカーと信頼関係を築き、メーカー商品のamazon販売を十分サポートできるようになると長期的な利益が確保できます。
海外メーカー仕入れの場合は、日本市場における完全な独占販売権をもらえることもあり得ます。
詳しい内容はこちらに書いていますので、よければご覧ください。
現在amazon転売を続ける方でも、メーカー仕入れも一度検討候補にいれてみてください^^
amazonでの販売経験を、そのまま活かすことができます。

最後に
最後に、amazon物販の新品せどり・転売、中古せどり・転売、メーカー仕入れについてまとめると、利益率が良く資金が少なくて済むのが中古せどりです。
ですが、商品を安定的に仕入れ続けることができない、、そもそも利益の出る商品を探しづらい、、というのが中古せどりの最大のデメリットでしょう。
新品せどり・転売の場合は、利益率が低くなりますし、新品なのにamazonでは中古として販売しなければならないのは大きなデメリットです。
また、amazon新品せどり・中古せどりに共通して言えることが、日々の価格競争が非常に脅威な点です。
昨日利益の出ていたものが、今日になってライバルセラーの値下げによって販売価格を下げないといけない状況になり、赤字になることが日常茶飯事です。
そのため、amazonせどりや転売では一生利益の出る商品を探し続けるという、リサーチ地獄に陥ってしまいます。。
価格競争とリサーチ地獄を抜け出すことが、amazon物販ビジネスで生き残る唯一の方法です。
それが「メーカー仕入れ」だと考え、私はメーカー仕入れを推奨しています。
実際に私はメーカー仕入れを実践したおかげで、リサーチ地獄から抜け出し、時間的な余裕ができました。
せどりや転売を続けていれば、この記事を書いている余裕すらありません。
amazon物販の経験を掴むうえでは、せどりや転売は実践するのにとても良いものだは思います。
しかし、もしあなたが長期的なビジネスを考えているのであれば、せどりや転売ではデメリットが多くて少し難しいところがあります。
さらにamazonでは、せどりや転売の規制を強くしています
私自身は転売で月利100万円を達成しましたが、毎日のリサーチ地獄が苦しくて、このまま稼ぎ続けるのは無理と思ってやめました。
現在はメーカー仕入れに移行して、安定した収入と時間的な余裕ができているので、もしせどりや転売で迷うところがあればメーカー仕入れも検討してみてください^^
このようなお悩みありませんか?
- せどり・転売を続けることに不安を持っている人
- 副業で臨む成果を得られていない人
- 副業を始めたいけど、何をすべきか迷っている人
- 新たな事業で収入の柱を増やしたいけど何が良いか分からない人などなど
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利益率=利益額÷販売価格×100